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岸辺のアルバム [暮らし]

先月は、療養中の噂を聞いた東京の友人たちが何組か私を訪ねて来てくれた。

茨城まで私を訪ねてくれるのは本当にありがたいし、とてもうれしい。

ただ、私の顔を見た友人たちは皆同じ言葉を発する。

「元気そうじゃないか」

そう言われると、本当は元気そうには見えていないのではないかと勘ぐってしまう。

先日も会社員時代の同期が東京から会いに来てくれた。

彼は、田舎暮らしで退屈している私に、いろいろなDVDソフトを持ってきてくれた。

その中に、70年代のテレビドラマ「岸辺のアルバム」のDVD-BOXがあった。

岸辺のアルバム.png

私はリアルタイムでこのドラマを見ていたわけではないが、評判の高さは知っていた。

「岸辺のアルバム」は、郊外の一戸建てに暮らす倦怠期を迎えた夫婦と

その子供たちが大人になる過程の中で、少しずつ家族が崩壊していく様子を描いたドラマです。

違法な仕事に手を染める夫、不倫する妻、レイプされる姉娘、母の不倫を知って苦悩する息子。

いつしか家族は崩壊し、最後は水害で彼らの家が流されてしまう。

平穏に見える川が、ある日突然濁流に変わり平凡な家庭を飲み込んでいく。

家族の崩壊を描きながら、家族とは何か?親子とは何か?家とは何か?を問いかけてきます。

秘密を抱える家族が、偽りの笑顔を作って多摩川の岸辺で家族写真を撮るシーンがある。

最終回で家を失う家族が必死で持ち出したものが、家族写真の納められたそのアルバムでした。

たとえ偽りでも、最後の拠り所は家族であるというのが、脚本家の山田太一のメッセージでしょう。

エンディングで、作者はこの家族に人生を更新するきっかけを与えて物語を閉じています。


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